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「(この方法で)できない子」を「(他の方法でなら)できる子」に!
「授業がわからない」「授業がつまらない」という子どもたちが増えています。では、子どもたちにとってわかりやすい授業にするためには、どんなことに注意すればよいのでしょう?
本書は、子どもが生き生きとする授業をつくるためにはどうしたらよいかをMI(マルティプルインテリジェンス)という脳科学の理論に基づき詳しく紹介しています。MI理論とは、「人間は誰しも複数(本著では8つ)の知能をもち、個人ごとにそのいずれかに優れていたり苦手だったりする」という考え方です。それぞれの知能ごとに、知識の取り入れ方や理解の仕方が異なるので、たくさんの知能を働かせるような授業は子どもたちの「自分にもできる」という感覚を引き出すことができると言われています。
GEMSのプログラムは科学的な思考をしつつ、文学や芸術など多様な知能を使うようにつくられているので、一人ひとりの子どもが得意な知能を使ってアプローチし、自らの意思で探究していきます。
【理論編】
第1、2章では、子どもたちの感情や行動などをコントロールしている脳の働きを知り、MIの8つの要素への理解を深めます。
【実践編】
第3、4章では、MI理論を用いた授業の実践例を紹介するとともに、そのような先生も子どもも生き生きと取り組める授業案の作り方を紹介します。